
富士丸よ、お前はほんとに散歩中はご機嫌だな。何がそんなに楽しいんだ? 確かに部屋では走れないけど、こんな寒い中うろちょろと臭いを嗅ぎまくって何か良いことがあるのか? まぁ、お前が満足なら別に良いんだけどな。それにしても、ぜんぜん遊びに行ってないな。何なら
葉山に行って以来はこれといって遊びといえることなんかしていない気がする。
こんなことではいかん。はかない人生、もっと楽しまないと。でもなぁ、ペット可のホテルは少ないしなぁ。いっそのこと富士丸を誰かに預けて一人旅にでも出ようか。そう、あてもない北への旅路。ふらりと降りた小さな街で小料理屋に入ってみる。カウンターで一人静かに熱燗を飲んでいると、閉店まぎわに女将がこういう。
「お客さん、見かけない顔だけど、どこからいらしたの?」
「いえ、ちょっと・・・」
「ま、いいわ。たぶん東京あたりからなんでしょう?」
「なんで、わかるんですか?」
「顔にそう書いてあるもの。いいのよ、理由なんて聞かないから。人生って、色々あるもの」
「えぇ、まぁ・・・」
「それよりあなた、今夜の宿はどうしたの?」
「いえ、それがまだ何も・・・」
「馬鹿ねぇ、こんな錆びれた街にホテルなんかないわよ。それにもうこんな時間」
「はぁ・・」
「しょうがないわねぇ。じゃあ、今夜はこの上の部屋に泊まれば?」
「いやぁ、いくら何でもそれは」
「嫌ねぇ、そんなんじゃないわよ。変な気起こすと追い出すから。それとも、他に泊まるあてでもあるの?」
「いや、それは・・・じゃあ・・・お言葉にあまえて」
「決まりね。じゃ、のれんしまっちゃうから一緒に飲みましょ。あたしも何だか今日は飲みたい気分なの」
なんてなぁー・・・・。

行かないよ!!
そんなのある訳ないし・・・。
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